ダーマペンの効果とは?メリットやデメリットを紹介
- 2024年3月5日
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小ジワや毛穴の増加、たるみなどの肌トラブルにはダーマペンが効果的です。
しかし、「そもそもダーマペンってなに?」「デメリットやリスクはないの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ダーマペンで期待できる効果やメリット・デメリットなどを紹介します。
ダーマペンとは
ダーマペンとは、細い針を使って目に見えないくらいの小さな穴を皮膚に開ける治療法です。
もともとはオーストラリアで生まれた美容療法で、2011年にダーマペンが発売されてから改良が重ねられてきました。
針で穴を開けた際の傷を修復しようとする治癒力を活用し、皮膚を美しくなめらかな状態にしていきます。
ここでは、ダーマペンについて詳しく紹介します。
ダーマペンの仕組み
ダーマペンは肌トラブルが発生している場所に針を刺し、傷をつけた箇所の肌の自然治癒力の働きを利用し、コラーゲンを生成してお肌のターンオーバーを促します。
皮膚に傷ができると修復するために皮膚の線維芽細胞が活性化されますが、これがコラーゲンやエラスチンなどの美容成分を生成する成分のもとです。
美容成分が増えることで皮膚のハリや弾力が高まり、さまざまな肌トラブルに効果を発揮します。
現行はダーマペン4
現行はダーマペン4が主流です。
ダーマペン4は従来の機器に比べて針数が多く、16本の極細針が1秒あたり最大1920個の小さな穴を開けます。
針の長さは調整できるため、コンディションに合わせて針が届く範囲を変えることも可能です。
また、均等にムラなく肌にあてられるため、従来のダーマペンに比べて腫れや痛みの抑制が期待できます。
ダーマペンの効果
ダーマペンは、肌トラブルを治療する方法の一つです。ここでは、ダーマペンの効果を紹介します。
シミ・くすみの改善
ダーマペンで皮膚組織の再生を活性化させることでターンオーバーを促し、メラニン色素の排出を促してシミ・くすみの改善を図ります。
メラニン色素とは、肌が紫外線や摩擦でダメージを受けると表皮の奥にあるメラノサイトが活性化し、肌を守るために生成される物質です。
一方で、シミ・くすみはさまざまな原因で出現するため、原因を調べたうえで適切な施術を行う必要があります。
ニキビ跡の改善
ダーマペンで真皮層に刺激を与えることで、ニキビ跡を薄くしたり、目立たなくさせる効果が期待できます。
特にニキビによるクレーターは表皮の奥にある真皮層に達していることが多く、通常のスキンケアだけで改善を図ることは困難です。
ダーマペンでコラーゲンやエラスチンなどの美容成分を作り出し、ニキビ跡に浸透させて美容効果を得ます。
毛穴の開きや黒ずみの改善
毛穴の開きや黒ずみの改善にも効果が期待できます。これらは皮脂や角質が毛穴に詰まったり、加齢によって肌がたるむことで生じる肌トラブルです。
ダーマペンによってターンオーバーが行われると古い角質がはがれやすくなり、毛穴に汚れがたまることを防げます。
たるみの改善
ダーマペンには、たるみの改善効果が期待できます。針を刺すことによって美容成分が生成されて肌に弾力をもたらすためです。
皮膚のたるみは老け見えの原因の一つであり、顔が大きくみえたりするため、気になる方は治療を検討してみるとよいでしょう。
小じわ・肌のハリの改善
ダーマペンは、気になる小じわ・肌のハリの改善にも向いています。小じわや肌にハリがなくなるのは、加齢に伴い美肌成分が減少するためです。
これらの肌トラブルは化粧品による保湿だけでは改善が難しいため、足りなくなった美肌成分を補うためにダーマペンが効果を発揮します。
妊娠線や毛孔性苔癬の改善
妊娠線や毛孔性苔癬が気になる方にもダーマペンはおすすめです。
急激にお腹が膨らむことで皮下組織が裂けて生じる妊娠線、角質がはがれずに残ってたまる毛孔性苔癬は、通常のスキンケアだと改善は簡単ではありません。
しかし、真皮層の再生を促すダーマペンなら妊娠線を薄くしたり、毛孔性苔癬を目立たなくさせる効果が期待できます。
ダーマペンの効果を実感できるまで
ダーマペンは施術回数が増えるごとに効果も高まる治療法です。ここでは、ダーマペンの効果を実感できる目安を紹介します。
効果を実感できるまでの期間
施術が終わって3日後くらいから、ターンオーバーによって古い角質の皮むけが起こりはじめます。
個人差はあるものの、施術からだいたい1週間から2週間ほどで効果が期待できるでしょう。
一方で、クレーターのニキビ跡や妊娠線などは目に見えて効果を感じるまでに時間がかかるため、1回の施術だけでは効果を実感できないこともあります。
施術回数の目安
ダーマペンの施術は、複数回行うことによって効果が高まります。毛穴の引き締めなら3回~6回、ニキビ跡や妊娠線を薄くするなら5回~10回が目安です。
改善したい肌トラブルによって施術回数の目安は変わってくるため、気になる方はクリニックに相談しましょう。
効果の持続期間
ダーマペンは、定期的に受けることによって効果を持続できます。
施術間隔は3週間~4週間、持続を目的としたメンテナンスなら6週間~8週間を目安にしましょう。
また、紫外線対策や保湿などのアフターケアも効果を持続させるために欠かせません。
ダーマペンのメリット
ダーマペンは肌トラブルの治療方法として人気です。ここでは、ダーマペンのメリットを紹介します。
肌の内側から肌トラブルを改善できる
ダーマペンのメリットは、肌の内側から原因にアプローチできることです。
一般的なスキンケアは肌の表面のみに効果を働きかけるため、持続性がないケースも少なくありません。
その点、ダーマペンは肌の状態に合わせて針の深さを調整し、表皮だけでなく肌の内側にある真皮に働きかけられます。
スキンケアと組み合わせることによってさらに高い効果が実感できるでしょう。
傷跡が残りにくい
ダーマペンで使用する針は、人の髪の毛よりも細いものを使用するため、他の針治療に比べると傷跡が残りにくいこともメリットの一つです。
施術によって空いた穴も医師の指示を守って適切にアフターケアを行えば、数時間程度でふさがります。
そもそもダーマペンで使用する針の太さは、健康診断やワクチン接種で使用する注射針に比べても細いです。
注射をしても針による跡が残ることは少ないように、ダーマペンで傷跡ができることもほとんどありません。
ダウンタイムが短い
ダーマペンによるダウンタイムは1日から3日ほどで、長くても1週間以内に落ち着く場合がほとんどです。
症状としては皮膚に針を刺すことによって、痛みや赤みなどの症状が現れるケースがあります。しかし、日常生活が送れないほどの症状が出ることはほとんどありません。
ダウンタイムが長いと施術を受ける方には負担が大きくなります。
ダーマペンなら施術から24時間後にはメイクも可能で、翌日からは湯船に浸かることも可能です。
肌の悩みに合った薬剤を選択できる
肌の悩みに合った薬剤を選択し、症状に合った施術ができることもメリットです。
ダーマペンは針穴を利用して皮膚の内部に直接美容成分を届けられるため、肌に応じた薬剤を選択することで効率的で高い効果が期待できます。
ダーマペンで使用できる薬剤には以下のようなものがあります。
- 高濃度ビタミン
- プラセンタ
- 成長因子
- ヴェルベットスキン(マッサージピールとの併用)
クリニックによって対応している薬剤は異なるため、事前に確認しておきましょう。
不自然さがない
ダーマペンは自らが持つ自然治癒力を利用して症状の改善を図るため、変化の表れ方がおだやかで不自然さがないこともメリットの一つです。
メスで切開したり、ヒアルロン酸注射などは効果の即効性が高い一方で、変化が大きいことから気づかれやすく、周囲の目が気になる場合もあります。
その点、ダーマペンなら効果の出現がゆるやかであるため、周囲に違和感を与えることも少ないでしょう。
効果の程度も自然治癒力の範囲内となるため、一部が大きく膨らんだり、肌のハリが過剰になることはありません。
ダーマペンのデメリット
ダーマペンは医療行為のためリスクもあります。ここでは、ダーマペンを行ううえで知っておきたい注意点やデメリットを紹介します。
施術を複数回受ける必要がある
ダーマペンは1回のみの施術では明確な効果が出にくいため、施術を複数回受ける必要が出てきます。
施術回数に応じてクリニックに通う必要が出てくるため、スケジュールの調整も必要です。
自然治癒力を利用するダーマペンは少しずつ変化を起こす治療法であり、肌の状態や目的によっては治療が長期になる場合もあります。
また、施術間隔が短すぎても肌へのダメージが大きくなるため、あらかじめ施術回数の目安や頻度などをクリニックに確認しておきましょう。
副作用のリスクがある
皮膚に針を刺して施術を行うダーマペンでは、出血や内出血などが起こるケースがあります。
しかし、超極細の針を使用しているため、止血を必要とするような出血が起こる可能性は低いです。
正しい施術であれば出血や内出血が生じても、1週間程度で治まるでしょう。
ただし、セルフダーマペンについては衛生管理や使用する器具、方法によってさまざまなリスクがあるため、施術を行うならクリニックがおすすめです。
ダウンタイムがある
ダーマペンは無数の穴を開けたり、自然治癒の過程でダウンタイムが発生することもあります。
ダウンタイムは施術を受けてから通常の生活に戻るまでの期間のことで、ダーマペンの場合だと1日から3日ほどです。
症状としては痛み・赤みなどが中心ですが、ダウンタイムがまったくない人もいれば、症状が強く出る人もいます。
施術を受けたあとは肌に刺激となる行為や不用意に触れないことを意識し、紫外線対策やスキンケアを適切に行いましょう。
金属アレルギーの人は施術が受けられない
ダーマペンで使用する針は金属でできているため、金属アレルギーの人は施術を受けられません。
過去に指輪やネックレスをつけてかゆみや発疹が出たことがある場合は、アレルギー検査を行ったうえで検討しましょう。
また、ダーマペンで使用する針はアレルギーの少ない医療用ステンレス製であるため、クリニックによっては問題ないとしているところもあります。
しかし、アレルギーが出ないと証明されていない以上は、クリニックに相談をして他の施術を検討してみるのもよいでしょう。
色素沈着や肝斑が悪化する可能性がある
ダーマペンには色素沈着や肝斑が悪化する可能性があるため、気になる方はクリニックに相談したうえで施術を検討しましょう。
色素沈着の原因として施術をしたあとに紫外線を浴びることが挙げられ、かさぶたを剥がしてしまったり、肌への摩擦などが生じても起こります。
肌の乾燥・摩擦・日焼けを放置したままだと色素沈着のリスクが高まるため、適切なスキンケアが必要です。
また、薄かったり隠れたりしている肝斑に針が刺さることで、肝斑が表面に出て増えたり悪化する場合もあります。
まとめ
この記事では、ダーマペンの効果やメリット・デメリットを解説しました。
ダーマペンは細い針を肌に刺して自然治癒力を利用して肌の悩みを解決するため、自然に肌トラブルを改善して美容効果を得られるメリットがあります。
一方で副作用が存在したり、適切なアフターケアをしないと肌トラブルを作る原因になるリスクにも注意が必要です。
しかし、強い痛みを感じることは少なくダウンタイムも短いため、はじめての方でもしやすい治療法といえます。
ダーマペンを検討していたり、ご興味のある方は石神井公園駅前皮フ科にお任せください。
当院では、現在主流のダーマペン4を導入しており、一人ひとりの肌のお悩みに応じた施術を提案いたします。
術後に炎症を抑えて肌の成長を促す成長因子パックの追加も可能です。
さまざまな肌や美容に関するお悩みに対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。