ヒアルロン酸のダウンタイムは?起こり得る症状や部位ごとの特徴について解説
- 2025年7月11日
- ブログ
目次
しわや小じわ、たるみ、輪郭形成など幅広いお悩みに対応できるヒアルロン酸注射ですが、ほかの美容施術と同様にダウンタイムがあります。
ダウンタイム期間は施術後数日間程度で、比較的短い部類には入るものの、過ごし方には注意が必要です。
この記事では、ヒアルロン酸注射のダウンタイムについて詳しく解説します。
部位ごとのダウンタイムの特徴やダウンタイムを長引かせないためのポイント、よくある質問などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間はいつまで?
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間は部位によっても異なりますが、施術後数日間が目安です。長い場合でも1〜2週間ほどになります。
ヒアルロン酸注射はほかの施術と比べるとダウンタイム期間は短めで、腫れや赤みといった症状が出ることがありますが、メイクでカバーできる程度の場合が多く、施術当日から通常の生活に戻ることもできます。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間が短い理由は、ヒアルロン酸自体が人間の体にもともと存在する物質で、使用される製剤も安全性が高いものが多いためです。
そのため重篤な副作用が出にくく、ダウンタイム期間も短いため、初めて美容施術を受けるという方でも挑戦しやすい施術といえます。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こり得る症状
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こり得る症状として、以下の5つが挙げられます。
- 痛み
- 赤みや腫れ
- 内出血
- むくみ
- しこり
ここでは上記5つの症状についてそれぞれ解説します。
痛み
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こり得る症状として、患部のジンジンとした痛みが挙げられます。
ヒアルロン酸注射は製剤に局所麻酔が含まれていることが多いため、痛みを感じ始めるのは施術後数時間後からとなる場合が多いです。
痛みは徐々に引いていき、施術後2〜3日程度で治まります。
痛みが我慢できないほど強い場合や3日以上長引く場合には、クリニックに相談して適切な処置をしてもらいましょう。
赤みや腫れ
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間中には、赤みや腫れなどの症状が現れることがあります。
こちらも痛みと同様、徐々に症状がひいていき、2~3日程度で目立たなくなる場合が多いです。
症状もファンデーションやコンシーラーで隠せる程度のものが多いため、普段の生活で困るような強い症状ではありません。
ただし赤みが強い場合には血管に入った可能性などもありますので早急にクリニックに連絡、受診してください。
内出血
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こり得る症状として、内出血が挙げられます。
これはヒアルロン酸を注入する際に針が毛細血管に当たることで起こる症状です。
皮膚が薄い部分で特に起こりやすい症状となるため、目元やほうれい線などにヒアルロン酸を注入する場合は特に注意が必要です。
施術後数日~2週間程度症状が続き、徐々に元の肌の色に戻っていきます。
クリニックによっては内出血のリスクを下げるために、極細の注射針を使用しているケースもあります。
内出血は一定の確率で起こってしまうものですが、クリニックで内出血を軽減するIPL照射を行うと、早めに治ることがありますのでクリニックに相談しましょう。
むくみ
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中には、むくみが現れることがあります。
これはヒアルロン酸が持つ非常に優れた保湿能力によるものです。
注入した皮膚組織の中でヒアルロン酸が水分を吸収してしまうことで、肌がむくんで見えることがあります。
目元や口元といった比較的皮膚が薄い部分に現れやすい症状で、基本的には時間経過によって徐々に元の状態に戻っていきます。
症状が治まるまでの期間は1〜2週間程度が目安です。
しこり
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に起こり得る症状として、しこりが挙げられます。
ほかの症状と同様、時間経過によって徐々に自然に解消されることが多いですが、場合によってはヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)による処置を行うこともあります。
強い痛みや腫れを伴う場合はすぐに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。
ヒアルロン酸注射の部位ごとのダウンタイムの特徴
ヒアルロン酸注射は部位によってダウンタイム中の症状に違いがあります。
部位ごとのダウンタイムの特徴を簡単にまとめると以下の通りです。
施術部位 | 現れやすい症状 | ダウンタイム期間 |
---|---|---|
ほうれい線 | 腫れ、内出血 | 数日から2週間程度 |
おでこ | 腫れ、内出血 | 1~2週間程度 |
涙袋 | 腫れ、内出血、むくみ | 3日~2週間程度 |
唇 | 痛み、腫れ、内出血 | 2~3日程度 |
顎 | 腫れ、内出血 | 1〜2週間程度 |
ここでは上記についてさらに詳しく解説します。
ほうれい線
ほうれい線にヒアルロン酸を注入すると、皮膚のたるみを改善してほうれい線を目立ちにくくすることができます。
ダウンタイム期間は数日から2週間で、腫れやしこり、内出血などの症状が現れる可能性が高いです。
いずれの症状も時間の経過とともに徐々に引いていくため、過度な心配はいりません。
またごくまれに、ほうれい線に沿って赤いみみず腫れのような症状が現れることがあります。
これはヒアルロン酸製剤のアレルギー反応によっておこるものの可能性があります。このような症状や強い痛み・腫れなどが起きた場合は、なるべく早めにクリニックに相談しましょう。
おでこ
おでこにヒアルロン酸を注入すると、しわを改善したり丸くかわいらしい印象のある見た目を作ったりすることが出来ます。
ダウンタイム期間は1~2週間程度と、ほかの部位と同じくらいです。
おでこにはさまざまな血管や神経が通っているため、腫れや内出血などの症状が現れやすい傾向にあります。
針を刺した部分はもちろん、場合によってはまぶたや眉間まで症状が広がることもあります。
通常は時間の経過とともに徐々に症状が和らいでいきますが、2週間以上経過しても治まらない場合は、早めにクリニックに相談して適切な処置を受けましょう。
涙袋
涙袋にヒアルロン酸を注入すると、目を大きく見せたり華やかな印象にしたりすることが可能です。
ダウンタイム期間は3日~1週間程度で、腫れや内出血、むくみなどの症状が現れることがあります。
いずれの症状も軽度で、コンシーラーやファンデーションでカバーできることが多いため、見た目にそれほど大きな悪影響が出る心配はありません。
ただし目の周り全体が腫れてしまう場合があるため、その点には注意が必要です。
また施術直後は患部が腫れやすいため、イメージと違った仕上がりに見える場合もありますが、時間の経過とともに徐々に症状が落ち着いてきます。
唇
唇にヒアルロン酸を注入すると、ボリュームアップや縦ジワの解消などを実現できます。
ダウンタイム期間は2~3日程度で、痛みや腫れ、内出血などの症状が現れやすいです。
唇は皮膚が薄い部分のため、上記のような症状が現れやすい傾向にあります。
症状はそれほど強くありませんが、気になる場合はダウンタイム中はマスクで過ごすなどして対処するとよいでしょう。
また唇のダウンタイム中の症状で注意したいのが、しこりです。
しこりが確認できたらなるべく早めにクリニックに相談し、適切な処置を受けましょう。
顎
顎にヒアルロン酸を注入すると、立体的かつシャープな輪郭を作ることができます。
ダウンタイム期間は数日から2週間程度で、主な症状は腫れや内出血です。
症状は軽度の場合が多くメイクで十分隠せますが、不安な場合はマスクを着用して過ごすとよいでしょう。
またダウンタイム中は顎に触れたりマッサージをしたりするのは控える必要があります。
普段頬杖をつく癖がある方は、特に注意して過ごしましょう。
ヒアルロン酸注射のダウンタイムを長引かせないためには?
ヒアルロン酸注射のダウンタイムを長引かせないためのポイントは以下の4つです。
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- 患部を冷やす
- 患部を刺激しない
- 激しい運動・サウナ・アルコールを控える
ここでは上記4つのポイントについてそれぞれ解説します。
信頼できるクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注射のダウンタイムを長引かせないためには、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注射は医師の技術力が大きく影響する美容施術でもあります。
ヒアルロン酸の注入量や注入部位、施術の際の技術力、患者さんの体質に合った製剤選びなど、施術に当たって注意しなければいけないポイントはたくさんあるのです。
未熟な医師による施術はイメージ通りの結果とならない可能性があるだけでなく、副作用の症状が重くなる原因にもなります。
信頼できるクリニックを選ぶときのポイントは以下の通りです。
- 医師の実績が豊富か確認する
- クリニックの症例写真を確認する
- カウンセリングでの対応を確認する
実績や症例数・症例写真などは、クリニックの公式ホームページで確認できます。
またカウンセリングでは、ダウンタイム中の症状や副作用に関する説明があるか、質問に丁寧に答えてくれるかなどを確認するとよいでしょう。
カウンセリングで丁寧に対応してくれる医師であれば、イメージのすり合わせもしやすく、施術も成功しやすくなります。
患部を冷やす
ヒアルロン酸注射のダウンタイム中に現れる痛みや腫れ、内出血などの症状は、患部を冷やすことで緩和できます。
氷や保冷剤をタオルに巻き、患部に当てて冷やしましょう。
患部を冷やすことで毛細血管が収縮するため、ダウンタイムが長引いてしまうのを防げます。
患部を刺激しない
ヒアルロン酸注射のダウンタイムを長引かせないためには、患部を刺激しないことが大切です。
患部を触ったりマッサージをしたりすると、症状が悪化したり感染症にかかったりする恐れがあります。
メイクは施術当日から可能ですが、肌をこすらないよう、普段よりも優しく行うことを心がけましょう。
激しい運動・サウナ・アルコールを控える
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間中は、激しい運動・サウナ・アルコールを控えることが大切です。
これらは代謝や血行を促進する行動で、腫れや内出血を引き起こす恐れがあります。
またすでに症状が現れている場合、症状を悪化させる原因にもなり得るため注意しましょう。
ダウンタイムが長引いている場合はクリニックに相談を
ダウンタイムが長引いている場合はクリニックに相談しましょう。
ヒアルロン酸注射はダウンタイムが短い美容施術ですが、以下のような副作用が起こるリスクもあります。
- 出血・血種
- 化膿、感染
- アレルギー
- 血流障害
突然強い痛みやアレルギー反応が生じた場合はもちろん、1か月以上症状が治まらない場合はすぐにクリニックに相談して適切な治療を受けることが大切です。
ヒアルロン酸のダウンタイムのよくある質問
ヒアルロン酸のダウンタイムに関するよくある質問をまとめました。
- ヒアルロン酸の腫れが出る理由は?ピークはいつ?
- ヒアルロン酸注射後にやってはいけないことは?
ここでは上記2つの質問についてそれぞれ解説します。
ヒアルロン酸注射で腫れが出る理由は?ピークはいつ?
ヒアルロン酸注射の腫れが出る理由は主に以下の4つです。
- 針を刺したときに傷がつく
- ヒアルロン酸の注入量が多い
- 体調不良や飲酒による水分バランスの乱れ
- アレルギー反応
特に多い原因は、ヒアルロン酸を注入するときに患部が傷ついてしまうためです。
自然治癒力によって傷を回復しようとしますが、その過程で腫れが生じてしまうことがあります。
またヒアルロン酸の注入量や体調不良・飲酒などが原因で起こることもあります。
患部の腫れだけでなく、かゆみや蕁麻疹といった症状が伴う場合は、アレルギー反応の可能性が高いです。
この場合はすぐにクリニックを受診しましょう。
腫れのピークは施術後24時間以内で、それ以降は徐々に症状が落ち着いてくることがほとんどです。
ヒアルロン酸注射後にやってはいけないことは?
ヒアルロン酸注射後にやってはいけないこととして、以下の7つが挙げられます。
- 激しい運動・入浴・サウナ
- 注入部位への刺激
- 飲酒
- 日焼け
- 注入部位へのメイク
- 大事な予定を入れる
- 服用している薬がある場合は事前相談が必要
上記のような行動はダウンタイム期間を長引かせてしまったり、生活に悪影響が出てしまったりする恐れがあります。
これらの行動については以下の記事でさらに詳しく解説しているため、ぜひあわせてチェックしてみてください。
まとめ
ヒアルロン酸のダウンタイム中に起こり得る症状としては、痛みや赤み・腫れ、内出血、むくみ、しこりなどが挙げられます。
これらの症状は時間の経過とともに徐々に和らいでくることが多く、長くても1~2週間程度で落ち着くことがほとんどです。
もしダウンタイム中の症状が強かったり、1か月以上症状が軽快しなかったりする場合には、すぐにクリニックに相談しましょう。
石神井公園駅前皮膚科では、ヒアルロン酸注射に対応しています。
左右差が生じた場合の修正などにも対応しているため、ヒアルロン酸注射を検討している方は、ぜひ一度当院まで気軽にご相談ください。