ほくろ除去に保険は適用される?施術料金を抑える方法も紹介!
- 2025年2月3日
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ほくろを除去するとき保険が適用される・されないケースがあると耳にしたけれど、何が違うのかよくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事ではほくろ除去で保険が適用されるケースや、ほくろを除去する際の費用の違い、費用以外で押さえておくべきポイントを解説します。
治療方法も数種類あり、ご自身に合うものなのかは慎重に判断する必要があります。
ぜひ本記事の最後まで目を通していただき、医療機関選びの参考にしていただければ幸いです。
美容目的でのほくろ除去は保険適用外
ほくろ除去の理由が見た目が気になる、美容を目的としている場合には、保険は適用されません。
保険証を医療機関に提出して治療を受けられるのは、病気やケガをしてしまい日常生活を送るうえで、何らかの支障をきたすケースに限られます。
美容目的や予防接種、人間ドックや正常な妊娠は日常に支障をきたすものではないため、保険適用外となり費用も全額自己負担です。
次の項で保険適用になるほくろを説明しますが、ほくろ除去が保険適用になった場合、施術方法が限られています。
ほくろの大きさや施術内容によっては、自由診療のほうが治療費が安いケースもあるでしょう。
ほくろ除去が保険適用となる場合
美容目的でのほくろ除去は保険適用外になりますが、以下の2パターンには保険が適用されます。
- 悪性腫瘍の疑いがある
- 生活に支障が出る
もしご自身の体にあるほくろが上記2パターンに当てはまるなら、一度医療機関に相談してみましょう。
悪性腫瘍の疑いがある
ほくろとは母斑細胞からできている皮膚良性腫瘍で、医療用語では母斑細胞母斑と呼ばれています。
しかし、なかには日光角化症、基底細胞癌、悪性黒色腫など皮膚良性腫瘍ではないケースもあります。
特にメラノーマと呼ばれている悪性黒色腫は、悪性度が高い皮膚がんの1つです。
メラノーマは皮膚の色に関するメラニン色素を作り出している、色素細胞のメラノサイトがガン化してしまい発生すると推察されています。
メラノーマなどの悪性腫瘍の疑いがあるほくろであれば、保険適用で除去が可能です。
メラノーマはガンの1つですが、目に見える部位にできるため、早期発見・治療をおこなえば完治する可能性も高くなります。
生活に支障が出る
ほくろがある場所や大きさによって生活に支障が出てしまうケースでも、除去時に保険適用されます。
1つ目は目元にできているほくろが大きく、開閉時や何かを見るときに邪魔になる場合です。
2つ目は顔に大きなほくろがあり、洗顔時やひげを剃るときに爪やシェーバーが当たってしまい傷ができてしまうケースも当てはまります。また、着替えの時に引っかかって血が出るなど、生活に支障があるものは保険適用となります。
生活するうえで邪魔な場所にあるかどうかを判断基準にしましょう。
ほくろ除去の料金の違い
ほくろ除去と一言でいっても、ほくろの大きさや施術方法で料金が異なります。
施術を決める前に目安の料金を知りたい場合は、ほくろの大きさを測ってみたり、どのような施術があるか調べたりしておきましょう。
ほくろの大きさによる違い
5mmまで、6mm以上1cmまで、などとほくろ自体の大きさで分けて料金を設定しているクリニックがほとんどです。
当院では、5mmまでの大きさなら炭酸ガスレーザーで16,500円、Qスイッチレーザーで11,000円、5mm以上1cmまではQスイッチレーザーで22,000円に設定しております。
ほくろ取り放題をおこなっているクリニックでも、ほくろの大きさによって料金設定を変えているケースがあります。
しかし、比較的大きいサイズのほくろは外科手術の方が傷跡も仕上がりも綺麗になりますので、よく相談してください。
施術方法の違い
ほくろ除去の施術には代表的なものが3つあります。
- 炭酸ガスレーザー
- Qスイッチレーザー
- 外科手術
炭酸ガスレーザーは炭酸ガスを使用し、ほくろを焼き切ってしまう方法です。
施術は1回で済みますが、感染症を防ぐために患部を濡らさず、2週間程度は特殊なテープを張って保護する必要があります。
炭酸ガスレーザーの施術は数ヵ月間赤みが残ったり、場合によっては傷跡が残ったりするケースもあるでしょう。
赤みが目立つときには化粧でカバーする分には問題ありません。
Qスイッチレーザーは傷跡を残さない施術方法で、黒や茶色など色を持っているほくろの細胞のみ破壊します。
表面の細胞のみで皮膚深部の母斑細胞にはレーザーが当たらないため、何度か施術を繰り返すことが必要です。また、色は無くなっても再度、盛り上がってくることもあります。
施術をおこなったら患部のかさぶたが取れるまではテープでの保護が必要です。
外科手術は円筒状の刃でくり抜く、メスでほくろ自体を切除する方法です。
ほくろを確実に除去でき、特殊な方法で縫合をおこなって手術後に目立たないようにします。
小さいほくろだと、縫わないで特殊テープを張って保護しながら皮膚の再生を待つケースがあります。
外科手術をおこなう際には髪の毛より細い針を使用して麻酔をするため、痛みに不安があるなら麻酔の詳細を担当医に確認してみてください。
ほくろが鼻の下と上唇の間にある場合は、外科手術で除去すると術後にケロイドになってしまう可能性があるため注意しましょう。
料金以外で知っておきたいクリニックの選び方
ほくろ除去は基本的に自由診療のため、治療費は全額自己負担です。
少しでも安いクリニックを選びたいと考える方もいらっしゃいますが、施術後に跡が残ってしまったりほくろが取り切れなかったりするケースには注意が必要です。
本項では料金以外に気をつけるべきポイントを解説します。
施術後の保障やアフターケアはあるか
ほくろ除去の施術をおこなっても、ほくろの細胞が深くまで広がっていたり手術でほくろの細胞が取りきれなかったりすると、再発のおそれがあります。
他にも、ほくろがある箇所が大きく削られて肌がへこんでしまう症例もあり、術後に不安を感じてしまうケースもあるでしょう。
施術方法によっては再発の可能性がある点を考慮し、ほくろの大きさによっては複数回の手術を提案してくれるクリニックを選びましょう。
また術後半年以内に再発した場合は無料で再手術可能、術後の状態を確認してくれるクリニックを選ぶと不安な点があっても安心です。
除去したいほくろの特徴にあった施術方法
ほくろは大きさや色の濃さ、盛り上がっているタイプなど人それぞれ違います。
どの施術があっているかはクリニックで見てもらい判断してもらうのが適していますが、一般的には小さいほくろには炭酸ガスが向いているでしょう。
5mm以上のおおきなほくろは、外科手術で取り除く方法が合っています。
ほくろが6mm以上あって大きくなっているものは悪性腫瘍を疑ったほうがよいため、クリニックや専門機関を一度受診してください。
麻酔なども含めた治療方法
施術の際には、基本的には局所麻酔をおこない極力痛みがでないようにします。
施術をおこなう人の負担を減らす方法ですが、ほくろ除去の場所や状況によっては注射部位に内出血が起こる可能性もあります。
なるべく痛みを感じたくない人は、施術前に麻酔をするのか確認しましょう。
麻酔をしたのに施術中や施術後に強い痛みがある場合には、何らかの対応が必要です。
痛みが残っているなら自分で対処する前にクリニックに相談しましょう。
まとめ
顔や体にあるほくろが目立つ際の除去施術は美容医療とみなされるため、基本的には保険が適用されません。
しかしほくろが悪性腫瘍の可能性がある、日常生活に支障をきたすような場所にあるケースだと保険が適用されます。
自由診療でほくろを除去すると、ほくろの大きさや施術内容によって料金が異なります。
なるべく安く施術をしたいとお考えでも、施術後にアフターケアや保障、ほくろに合った施術の提案をしてくれるかは吟味しておきましょう。
石神井公園駅前皮フ科ではほくろの大きさにより、3種類の施術方法があります。
ほくろに適した手術方法は一度診察をしないとわかりませんし、女性の患者様であれば術後のメイクの仕方もご提案できます。
ほくろ除去でお悩みであれば一度受診してみてください。