ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のデメリットとは?注意点と失敗しないためのポイントを解説
- 2024年3月1日
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皮膚のゆるみや筋力低下によって引き起こされるほうれい線は、自分では改善が難しいため悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
スキンケアでは消えないほうれい線を解消してくれるのが、美容皮膚科でのヒアルロン酸注入です。
メスを入れないプチ整形と言われ、安全性が高く手軽におこなえるため人気がありますが、デメリットもあります。
本記事では、ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のデメリットや、失敗しないためのポイントなどを解説します。
ほうれい線が目立つ原因とは
ほうれい線が目立つのは、加齢による皮膚のたるみや表情筋の衰えなどが原因です。
若年層にもほうれい線で悩む人が増えていることからも、生活習慣に問題が隠れているとも言えるでしょう。
ほうれい線はトラブルが絡み合うことで起こってしまうため、原因を突き止めて予防することが大切です。
加齢による美肌成分や骨密度の低下
ヒアルロン酸は保水性に優れており、コラーゲンやエステラチンと共に肌の弾力やハリを与え保護する役目があります。
40代に入ると、これらの美肌成分は急激に減少し、肌の弾力や水分が失われていきます。
これらの美肌成分は、スキンケアで補えますが長期間の効果は期待できません。
スキンケアでのハリや弾力を与える効果は、あくまでも一時的なものです。
加齢で減少するのは、美肌成分だけでなく筋肉量や骨密度にも同じことが言えます。
美肌ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」は40代をピークに、更年期に入ると減少していきます。
エストロゲンは骨代謝にも深く関りがあり、肌を支える顔の骨密度が低下するとたるみが起きやすくなります。
女性ホルモンの減少は顔の骨を萎縮させ、その上にある皮膚もたるませてしまうのです。
紫外線や過度なスキンケアによる肌のたるみ
紫外線や間違ったスキンケア、過度に刺激を与えるスキンケアは肌の老化を促進し、たるみを引き起こします。
表面的な日焼けは皮膚の再生能力で改善しますが、真皮層の繊維芽細胞がダメージを受けてしまうと、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が作りだせません。
紫外線だけでなく、冷房や暖房によってインナードライ肌になると肌内部の乾燥が進み、たるみが起きてしまうのです。
インナードライになると皮脂が増えますからべたつくようになり、頻繁に油とり紙を使うようになるでしょう。
洗顔やクレンジングに時間をかければ、保湿力が落ちますから肌内部の乾燥が進み、たるみだけでなくシワやくすみに悩むことになります。
もともとの骨格や癖
筋肉や脂肪量、皮膚のたるみによって、ほうれい線の深さには違いがあります。
加齢でほうれい線は目だちますが、顔面中央である小鼻の左右にある骨が低いとほうれい線のつけ根がくぼみ、たるみが目立ちやすくなります。
若い人でほうれい線が目立つのは、骨格が原因であることが多いです。
普段から笑うことが少なく表情筋を使わない人や、嚙む癖がある・頬杖をつくなどの日常的な動作も原因になります。
左右どちらかの筋肉だけを使うと、ほうれい線の深さも違ってきますから、自分で思い当たる癖はできるだけ注意してください。
ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のデメリット
目立ってきたほうれい線を、自分自身のスキンケアなどで改善するのは難しいことです。
ヒアルロン酸注入をほうれい線治療に取り入れる方も多いのですが、思うような効果を得られないケースも少なくありません。
後悔しないためには、デメリットを知った上で治療を始めましょう。
持続期間が短いため定期的なメンテナンスが必要
ヒアルロン酸は元々体に存在する物質のため、注入後には徐々に吸収され消えていきます。
体質や年齢によって吸収される速度に違いがありますから、時間が経てば消滅しほうれい線は再び浮き上がってきます。
ヒアルロン酸の質にもよりますが、持続期間は6か月から2年程度で持続させるためには定期的な注入が必要です。
徐々にヒアルロン酸は吸収されていきますから、見た目の効果を持続させるには、6〜12か月に1回程度のメンテナンスを行いましょう。
不自然な見た目になる可能性がある
ヒアルロン酸注入した部位によっては、仕上がりが不自然になってしまいます。
量や品質に問題がある場合や、注入角度や深さが患者に合っていないと、肌が凸凹したり左右のバランスが悪くなったりと問題が起こります。
医師の技術や知識不足によって起こってしまうトラブルで、ヒアルロン酸注入の中でも多く報告される症例です。
ほうれい線は癖によっても深さが異なりますから、同じ量を注入すると左右のふくらみが不自然になります。
自然な仕上がりにするには、技術力が高く信頼できる美容皮膚科医がいるクリニック選びが重要です。
副作用が起こる可能性がある
たるみやほうれい線治療に有効なヒアルロン酸注入には、人によっては副作用がありますから注意が必要です。
一時的に内出血を起こしますが、1週間程度で治まります。
顔が腫れ上がり、むくみが生じるケースもあるようですが、ヒアルロン酸が馴染むとおさまりますから安心してください。
施術後には、違和感や痛みがありますが、気になるようであれば医師に相談しましょう。
ヒアルロン酸を注入する箇所がずれてしまい、血管に入り込んでしまうと血栓症になるケースがあります。
このような重篤な副作用を起こさないためにも、ヒアルロン酸治療経験が豊富で実績のある美容皮膚科を選びましょう。
医師によって技術の差がある
美容皮膚科はメスを入れない美容医療を行うクリニックが多く、外科的な経歴がなくても診療できます。
さまざまな経歴を持った医師が在籍していますが、美容皮膚科としての経験が浅いとトラブルが起こりやすくなります。
ヒアルロン酸量が適切でなかったり、使用するヒアルロン酸の種類が合っていなかったりすると、むくみや内出血を引き起こしかねません。
高い技術が必要なヒアルロン酸注入を受けるためには、実績が豊富なクリニックを選びましょう。
施術資格の証明書があるか、訓練を受けているかを確認してください。
施術後のアフターケアについても、きちんと対応してくれるか電話やメールで聞いておくことをおすすめします。
ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療のメリット
手軽におこなえる美容整形として人気がある、ヒアルロン酸注入のデメリットを解説してきました。
治療を受けて後悔しないためには、デメリットを頭に入れたうえで選択しなければいけません。
もちろん、魅力を感じるメリットもありますので、両方を加味した上で治療を始めましょう。
効果がすぐ実感できる
ヒアルロン酸は私たちの体の中に存在する物質のため、治療後に効果を実感しやすいメリットがあります。
ハリがなくなった部分に注入すると皮膚がふっくらとして、ほうれい線が目立たなくなるからです。
ボリューム感も調整できますから、初回は自然な感じに見えるように注入できます。
他人から見て違和感がないように効果を出せるのが、ヒアルロン酸のメリットとも言えるでしょう。
施術時間やダウンタイムが短い
ヒアルロン酸を切開せずに注入しますので、施術時間も短くダウンタイムは短期間で済みます。
副反応によって内出血や腫れが出ることもありますが、1週間程度で治まりますから安心です。
ダウンタイムが短いからといって無理をすると、腫れがひかなくなり痛みが強くなります。
当日は運動やサウナ、飲酒は控え、入浴はシャワー程度で済ませましょう。
ヒアルロン酸が落ち着くまで1か月程度かかりますから、マッサージや美顔器の使用はやめてうつぶせ寝しないなども注意してください。
術後は飲酒を控え、副反応がでないように過ごします。
もともと体内にある成分のため安全性が高い
ヒアルロン酸は体内組織に存在する保水成分で、皮膚や目・血管・心臓などあらゆる組織に含まれています。
もともと体内に存在する成分で、体全体の50%が皮膚に存在し肌のバリア機能を保持しているのです。
そのため、外部から注入してもアレルギーを起こしにくく、安全性が高いといわれています。
安全性が高いヒアルロン酸であれば、アレルギーや拒絶反応も起きませんから安心してください。
ヒアルロン酸注入後に理想と違ったときの対処法
ヒアルロン酸注入をすれば、必ず自分の理想通りに改善するわけではありません。
ほうれい線を消すのではなく、たるんだ肌に潤いとハリを与えるのが目的の治療です。
シワを伸ばしたいからといって、必要以上にヒアルロン酸を注入すると仕上がりが美しくなりません。
施術後に顔に凸凹があるような場合には、ヒアルロン酸溶解剤を使用して、施術前の状態に戻します。
注入したヒアルロン酸が線維化し、固まってしこりになった場合には、ヒアルロン酸溶解剤では改善しない場合もあります。
1週間経っても腫れがひかず、血行障害や感染症などの副反応が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療を失敗しないためのポイント
ヒアルロン酸注入は即効性があり効果の持続性も高く、ほうれい線治療として有効な施術です。
安全性も高いですしデメリットもありますが、それ以上のメリットがあります。
ほうれい線治療のためにヒアルロン酸注入を検討しているならば、失敗しないためのポイントをおさえておきましょう。
納得してから施術を受ける
ほうれい線治療は、ヒアルロン酸注入以外にも下記のような方法があります。
- 糸リフト
- フェイスリフト
糸リフトは、突起がついた糸をこめかみ付近から皮下組織に入れ引き上げる施術です。
切開を必要としないためダウンタイムが短く、リフトアップ以外にコラーゲンの生成や引き締め効果も期待できます。
ただし、ほうれい線が深く皮下脂肪が厚すぎると、十分な効果が発揮できません。
フェイスリフトは皮膚の切開が必要な治療ですが、リフトアップ効果が高く、施術後5年間は現状を維持できます。
ほうれい線が深く、ヒアルロン酸注入だけでは十分な効果を得られない方におすすめです。
どちらの方法にもリスクはありますから、信頼できる医師と相談して自分に合った治療方法を選びましょう。
適切な量を注入する
ヒアルロン酸は体内に存在する成分ですが種類も多いため、ほうれい線の深さや原因に適したものを選びましょう。
量が少なすぎるとほうれい線が消えませんが、必要以上に多く注入すると凸凹ができてしまい、不自然な仕上がりになります。
カウンセリングでは、ほうれい線の状態や深さ、原因などを多角的にチェックし治療方針が決められます。
ヒアルロン酸の種類や量、仕上がりのイメージをしっかり聞いて、適切な治療を受けてください。
アフターケアを適切に行う
メスを入れなくても、ヒアルロン酸を注入するのは痛みもありますし、最初は違和感もあるでしょう。
即効性があるため、患者の期待も大きい施術ですが、仕上がりの維持や継続はアフターケアにかかっています。
施術の前日は、飲酒を控えて良質の睡眠で体調管理しておきましょう。
当日は入浴や運動、飲酒を控えるだけでなく患部を冷やすなどで、内出血や腫れを予防してください。
部分的に血行がよくなっていますから、冷やして沈静化させるのが有効です。
スキンケアは丁寧に保湿を忘れず、術後1か月は刺激を与えるような行為は避けてください。
適切なアフターケアを続けることで、ヒアルロン酸効果を持続させられます。
しっかりと相談できる医師・クリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入を受けるためには、信頼できる医師が在籍するクリニックを選びましょう。
自分のイメージと施術で得られる効果には誤差があるものです。
患者の希望を聞いたうえで、イメージに近いデザインを考えてくれるか、適切なヒアルロン酸の種類や量を提案してくれるか確認しましょう。
ヒアルロン酸注入のメリット・デメリットをしっかり説明してくれるのはもちろんですが、アフターフォローまできちんと考えてくれる医師が望ましいです。
医師の技術や経験不足によって、ヒアルロン酸注入のリスクが高くなります。
ほうれい線治療の症例数が多く実績豊富な医師であれば、ヒアルロン酸注入以外の施術にも対応できます。
まとめ
ヒアルロン酸注入は、美容医療の中では比較的リーズナブルな治療方法です。
すぐに効果が実感できるため気軽に始めやすい傾向にありますが、デメリットを理解した上で信頼できる医師・クリニックで治療を受けましょう。
石神井公園駅前皮フ科は、経験豊富な皮膚科専門医による診療が行われています。
ヒアルロン酸施術についても、丁寧な説明が行われますので安心して任せられます。
患者の状態に合わせたアフターフォローもおこなっておりますから、ほうれい線でお悩みの方はお気軽に相談してみましょう。