脇汗のボトックスを保険治療で!?
- 2019年6月5日
- ブログ
いよいよ梅雨ですね。これから夏に向かって脇汗の気になる季節です。
重度の脇汗は原発性腋窩多汗症という疾患で、保険治療が可能です。厚生省認可の正規薬剤による治療です。
腋窩多汗症の重症度判定
- 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
- 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
- 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
- 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
3および4は重症多汗症と判定される。
重症多汗症で外用薬や内服などの治療では効果がなく、以下の項目に当てはまる場合、保険治療でボトックスの皮下注射ができます。効果が高く副作用も少ない治療です。(妊娠中や既往症によって適応できない場合もあります。)
原因不明の過剰な局所性発汗が6ヵ月以上持続していることに加え、
以下の6項目中2項目以上を満たす
- 両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
- 多汗によって日常生活に支障が生じている
- 週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる
- 25歳未満で発症した
- 家族歴がある
- 睡眠時は局所性の発汗がみられない
費用は3割負担で3万円程ですが、事前の診察、登録などが必要です。
一度の注射で4−6ヶ月効果が持続します。
即日注射を希望される場合は自費の治療となります。