薄毛、脱毛症とミネラル(鉄、亜鉛など)の関係
- 2019年9月4日
- ブログ
脱毛症には円形脱毛症や瘢痕生脱毛(扁平苔癬など)、感染症(頭部白癬など)、全身性疾患(慢性甲状腺炎,全身性エリテマトーデス,内分泌疾患,栄養欠乏症)のほか、ホルモン(アンドロゲン)の作用である男性型脱毛(AGA)や女性型脱毛、外傷や薬剤、放射線によるもの、抜毛狂などがあります。また、強い肉体的、精神的ストレスの数ヶ月後に見られる休止期脱毛というものもあります。
治療はそれぞれの原因によって異なりますが、近年、高齢化やダイエットの影響で鉄や亜鉛などの微量元素の不足が見られる場合があり、薄毛や脱毛の関係が示唆されています。
まだ研究や議論が十分ではありませんが、特に亜鉛の欠乏と薄毛との関係は多くの研究者が示唆しています。
亜鉛は肉や魚に含まれます。通常の食生活をしていると亜鉛欠乏になることはありませんが、肉や魚をあまり食べない方は血中の亜鉛レベルが低くなってくるようです。
実際、薄毛で来院される方の血中の亜鉛レベルは正常下限から低めの方がとても多いです。
状態によっては保険適応の薬を内服していただき、改善が見られる場合もあります。
薄毛が気になる方は食生活を見直したり、血液検査で亜鉛の欠乏がないか調べてみることも大切です。