酒さ(赤ら顔)|石神井公園駅前皮膚科|石神井公園|しみ・しわのお悩み
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医療コラム
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酒さ(赤ら顔)

酒さ(赤ら顔)

 

*酒さとは*

酒さは頬や鼻が赤い状態(赤ら顔)が続く病態で、顔の火照りと赤みで始まり、ニキビのような湿疹ができることがあります。症状が長引くと、鼻瘤と呼ばれる団子鼻になることもあります。

 

*原因*

原因ははっきりわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、紫外線や香辛料の効いた食品、アルコール飲料、コーヒーといったカフェイン入り飲料など、皮膚の血管を拡張させる食品、精神的ストレスなどが悪化要因となることがわかっています。

皮膚が過敏になり、紫外線や化粧品の刺激、常在菌やニキビ菌、ニキビダニ(毛囊虫)に対し免疫細胞が過剰に反応して炎症が持続的に起こり血管も拡張している状態です。

 

*治療*

治療は抗生剤の塗り薬、飲み薬を最初に使用します。免疫反応を起こすような菌を減らすことを目的とします。抗生物質は海外ではメトロニダゾールが耐性菌を生じにくく第一選択薬として使われています。最近、日本でも保険がきくようになりました(ロゼックスゲル、3割負担で460円。)他に、かさつきがひどいなどにはアクアチム軟膏などを使用します。飲み薬はマクロライド系、テトラサイクリン系の抗生剤を使用します。肝機能異常がなければ少し長めに続けましょう。

酒さにおけるニキビダニの関与が注目されていて、検査でニキビダニが多い場合には上記治療のほか、フラジール(メトロニダゾールの内服薬)も用います。それでも効果がなければ保険外治療になりますがイベルメクチンの内服を行います。

 

抗生剤だけでは赤みや痒みが強く、効果が不十分な場合はステロイド軟膏は禁忌ですのでプロトピック(タクロリムス軟膏)やコレクチム軟膏、モイゼルト軟膏などで短期間、炎症を抑える場合もあります。

また、にきび の治療薬であるベピオゲルやアゼライン酸が有効なこともあります。他に加味逍遥散や桂枝茯苓丸などの漢方薬も使用されます。

 

酒さでは毛細血管と言われる細い血管が徐々に増えて拡張しています。すでに増えてしまった血管は塗り薬や飲み薬ではなかなか減りません。そこでフォトフェイシャルという光治療でこの弱く細い血管を消退させます。レーザーよりも痛みや火傷、内出血などのリスクが少なく、赤みを減らすのにとても効果的です。

当院では血管の赤みに選択的に吸収させる波長の光を用い効果的にしっかりと効かせることのできるM22という非常に評判の高いフォトフェイシャルを使用しています。

 

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