ヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?メリット・デメリットを解説
- 2025年7月11日
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ヒアルロン酸注入は、さまざまな肌悩みを改善する美容施術です。
しかし「体外から異物を注入し続けて悪影響はないの?」と心配する方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康への影響について解説します。
ヒアルロン酸を打ち続けるメリット・デメリット、やめたときの影響、後悔しないためのポイントなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康への影響は?
ヒアルロン酸注入は医療機関で行える美容施術ですが、異物を体内に何度も打ち続けると悪影響は出ないのか、心配に思う方も少なくないでしょう。
ここではヒアルロン酸を打ち続けたときの健康への影響について解説します。
体内にもともと存在する成分のため基本的には問題なし
ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分のため、基本的には問題ありません。
人の体内に存在するヒアルロン酸は、肌に潤いやハリを与えたり、関節の動きを滑らかにしたりなど、重要な役割を果たしています。
ヒアルロン酸は脳や目、皮膚、心臓、血管、関節など、体のあらゆる組織に存在しますが、そのうちの約50%は皮膚に集中しているとされています。
このようにヒアルロン酸は体内にもともと存在するため、外部から注入しても健康に悪影響を及ぼす心配は基本的にありません。
時間の経過とともに体内に吸収される
注入したヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されます。これはヒアルロン酸を分解する酵素が体内に存在するためです。
ただし、吸収されずに体内に残るケースもあります。もし必要があればヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)を射注し、残ったヒアルロン酸を溶かすことが可能です。
ヒアルロン酸を打ち続けるメリット
ヒアルロン酸を打ち続けるメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 回数を重ねるごとに持続性が高まる
- コラーゲン増生効果が期待できる
- 美肌効果が期待できる
ここでは上記3つのメリットについてそれぞれ解説します。
回数を重ねるごとに持続性が高まる
ヒアルロン酸は回数を重ねるごとに持続性が高まるメリットがあります。
ヒアルロン酸は1回目よりも2回目、さらに2回目よりも3回目のほうが持続性が高まっていく特徴があります。
これはヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に徐々に吸収される性質があるものの、すべてが吸収されるわけではないからです。
2回目以降の注入では吸収されなかったヒアルロン酸が土台となるため、回数を重ねるごとに持続性が高まるという仕組みになっています。
そのため適度にヒアルロン酸を注入し続けることによって、より自然な仕上がりを目指すことが可能です。
コラーゲン増生効果が期待できる
ヒアルロン酸注入では、コラーゲン増生効果が期待できます。
コラーゲンは美容や健康維持に欠かせない重要な役割を持つタンパク質の一種です。皮膚や人体、骨、血管、角膜など体内のあらゆる組織に存在します。
肌のハリや弾力を保ち、維持するための役割を持つ真皮のうち、70%はコラーゲンで構成されています。
そのためコラーゲンが加齢により徐々に減少していくと、肌のハリや弾力が失われ、さまざまなお肌のお悩みの原因となるのです。
ヒアルロン酸注入ではコラーゲンの増生効果が期待できるため、皮膚のハリや弾力を取り戻し、加齢に伴うシワやたるみといったお悩みが改善される可能性があります。
美肌効果が期待できる
ヒアルロン酸を打ち続けることで、美肌効果が期待できるメリットがあります。
これはヒアルロン酸に保湿効果があるためです。
ヒアルロン酸によって肌の水分量が保たれるため、小じわや乾燥といったお肌のお悩みも改善できる可能性があります。
またヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類がありますが、中には美肌効果をメインとしたヒアルロン酸製剤も存在します。
ヒアルロン酸を打ち続けるデメリット
ヒアルロン酸を打ち続けるデメリットは以下の通りです。
- 頻繁に打ち続けると違和感が生じる可能性がある
- 顔全体のバランスが崩れる恐れがある
- 美的感覚がズレてしまう恐れがある
- 副作用のリスクがある
- ヒアルロン酸が下がってくる可能性がある
ここでは上記5つのデメリットについて解説します。
頻繁に打ちすぎると違和感が生じる可能性がある
ヒアルロン酸を頻繁に打ちすぎてしまうと、違和感が生じる可能性があります。
基本的に適切な注入量を守っていれば、表情筋に大きな影響を与える心配はありません。
ただし1回の注入量が適切でも、あまりに頻繁に打ちすぎると、表情が作りにくくなったり見た目に違和感が生じたりすることがあります。
ヒアルロン酸を継続して打ち続ける場合は、適切な注入量・頻度を守ることが大切です。
顔全体のバランスが崩れる恐れがある
ヒアルロン酸を打ち続けるデメリットとして、顔全体のバランスが崩れる恐れがある点が挙げられます。
ヒアルロン酸を特定の部位にのみ注入し続けると、その部分のみしわやたるみが改善され、注入していない部位と差が生じてしまうのです。
その結果、部位によって肌の年齢の感じ方に差が生じ、違和感のある見た目になってしまいます。
このような状況を避けるためには、顔全体のバランスを見ながら、適切な部位に適切な量のヒアルロン酸を注入することが大切です。
美的感覚がズレてしまう恐れがある
ヒアルロン酸を打ち続けることにより、美的感覚がズレてしまう恐れがあります。
自分の顔は鏡で毎日見るため、ヒアルロン酸を打ち続けていると変化した後の顔も次第に見慣れてきます。
変化後の顔が普通の顔という認識に変わっていくため、周りから見ると明らかにヒアルロン酸を入れすぎているような変化でも、本人はそれに気づかないというケースも少なくありません。
美的感覚のズレによる過度なヒアルロン酸注入を避けるためには、行き過ぎてしまったときにストップをかけてくれる信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
副作用のリスクがある
ヒアルロン酸を打ち続けると副作用のリスクがあります。
ヒアルロン酸注入の主な副作用は以下の通りです。
- 内出血
- 腫れ
- 感染
- アレルギー
- 血流障害
- 皮膚の硬結など
この中でも特に注意が必要なのが、血流障害です。
最悪の場合、皮膚が壊死したり失明したりする恐れもあります。
副作用は確率によるもので、すべての人に上記のような症状が現れるわけではありません。
また医師の技術力や注意力によってそのリスクをある程度抑えることも可能なため、クリニック選びは慎重に行う必要があります。
ヒアルロン酸が下がってくる可能性がある
ヒアルロン酸を打ち続けると、徐々に注入したヒアルロン酸が下がってくる可能性があります。
ヒアルロン酸には『組織親和性』という性質があり、これによって周囲の組織と馴染み、時間が経過すると動かなくなります。
しかし、継続して打ち続けていると、ヒアルロン酸と水分の重さで重力によって下がってくることがあるのです。
ヒアルロン酸をやめたらどうなる?
ヒアルロン酸注入をやめると、注入したヒアルロン酸が徐々に肌に吸収され、元の肌の状態に戻っていきます。
ヒアルロン酸は1年〜2年程度効果が持続するため、途中でやめてもすぐに元の状態に戻るわけではありません。
ただしヒアルロン酸注入で得られた効果が徐々に失われていくため、効果を持続させたいなら継続的に注入し続ける必要があります。
ヒアルロン酸注入で後悔しないためのポイント
ヒアルロン酸注入で後悔しないために押さえておきたいポイントは以下の4つです。
- 信頼できるクリニックを選ぶ
- アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶ
- デメリットをきちんと理解しておく
- 質の良い製剤を選ぶ
ここでは上記4つのポイントについて解説します。
信頼できるクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入で後悔しないためには、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注入は医師の技術力によって仕上がりが大きく左右される美容施術となっています。
知識や技術力が未熟な医師が施術を行うと、不自然な仕上がりになったり副作用のリスクが高くなったりすることがあるのです。
また、クリニックによっては安くて質の悪いヒアルロン酸を使っているクリニックもあります。すぐに溶けて効果がなくなってしまったり、アレルギー反応を起こしやすくなったりします。
知識・技術力の高い医師が在籍するクリニックを選ぶためのポイントは、クリニックの公式ホームページに掲載されている医師の経歴や症例写真などをチェックすることです。
また口コミや評判などでは、患者さんに対する対応に問題がないかを確認できます。
上記に加え、実際にカウンセリングを受けるなどして、信頼できるクリニックを選びましょう。
アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注入で後悔しないためには、アフターフォロー体制が整ったクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注入には副作用のリスクがあるため、万が一副作用が現れた場合に迅速かつ丁寧に対応してくれるクリニックを選ぶ必要があります。
どのようなアフターフォローを行っているかはクリニック公式ホームページに掲載されていることが多いため、あらかじめ確認しておきましょう。
デメリットをきちんと理解しておく
ヒアルロン酸注入にはメリットだけでなく、デメリットがあることもきちんと理解しておく必要があります。
特に頻繁に打ちすぎることによって違和感が生じたり、顔全体のバランスが崩れてしまったりするリスクがある点には十分注意が必要です。
また美的感覚のズレによって明らかにおかしな見た目になってしまう恐れもあるため、そうした事態を防ぐためにも信頼できるクリニック選びが重要になります。
メリット・デメリットをきちんと理解したうえで、ヒアルロン酸注入の施術を受けましょう。
質の良い製剤を選ぶ
ヒアルロン酸注入にはさまざまな製剤がありますが、後悔しないためには質の良い製剤を選ぶことが大切です。
安い製剤は基本的に質があまりよくない場合が多く、アレルギー反応を起こしたりすぐに消えてしまう可能性もあります。
さらに安い製剤はヒアルロン酸が下がってくるリスクも高まるため、見た目にも悪影響を及ぼします。
質の良い製剤の方が持続期間やデザインの保持力も高いため、満足のいく施術結果になりやすいでしょう。
ヒアルロン酸注入についてのよくある質問
ヒアルロン酸注入に関するよくある質問をまとめました。
- ヒアルロン酸注入の適切な量や頻度は?
- ヒアルロン酸注入はやめたほうがよいとされる理由って?
ここでは上記2つの質問についてそれぞれ解説します。
ヒアルロン酸注入の適切な量や頻度は?
ヒアルロン酸注入の適切な量は部位や目的によって異なります。
例えばほうれい線の改善を目的とした場合は、0.5~2cc程度が目安となります。
もちろん個人の体質や肌の状態によっても異なるため、適切な量については医師と相談して検討したほうが良いでしょう。
またヒアルロン酸の適切な頻度は製剤により異なりますが、半年~1年半程度の頻度で追加注入を行う場合が多いです。
ヒアルロン酸注入はやめたほうがよいとされる理由って?
ヒアルロン酸注入はやめたほうがよいとされる理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 過度に注入することで違和感が生じる
- 医師の技術力によって仕上がりが悪くなることがある
- 副作用が生じるリスクがある
ヒアルロン酸注入には上記のようなデメリットがありますが、適切な注入量・適切な注入頻度であれば違和感が生じるリスクは抑えられます。
ヒアルロン酸注入は医師の技術力が大きく影響するため、リスクを抑えるためには技術力が高く信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
まとめ
ヒアルロン酸を打ち続けることによる健康への悪影響は基本的にはありません。
しかし注入量や注入頻度が適切でない場合は、違和感が生じたり顔全体のバランスが崩れてしまったりする恐れがあるため注意が必要です。
ヒアルロン酸注入は医師の技術力が大きく影響する美容施術でもあるため、クリニックを選ぶ際は医師の経歴や症例、口コミなどをチェックしましょう。
石神井公園駅前皮膚科では、ヒアルロン酸注入に対応しています。
国内外の著名な先生方の指導を直接受け、定期的にトレーニングに参加している医師が施術を行うため、ヒアルロン酸注入に不安がある方はぜひ一度当院まで気軽にご相談ください。