ポテンツァとダーマペンの違いは?効果・副作用・ダウンタイム・費用などで比較
- 2025年7月11日
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目次
ポテンツァとダーマペンは、どちらもニキビ跡や毛穴の治療に使われる美肌治療機器です。
この2つの治療方法のうちどちらを選べばよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポテンツァとダーマペンの違いについて解説します。
それぞれの治療方法の特徴やメリット・デメリット、おすすめな人などをまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
ポテンツァの特徴とメリット・デメリット
ポテンツァはRF(高周波)を使用した美肌治療機器で、ニキビ跡や小じわ、毛穴悩みなどの改善に用いられています。
ここではポテンツァの特徴やメリット・デメリットについて見てみましょう。
ポテンツァの特徴
ポテンツァはマイクロニードルという極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を引き出す治療方法です。
ターンオーバーが改善されることにより、小じわやたるみ、ニキビ跡、毛穴悩みといった幅広い悩みに効果が期待できます。
またポテンツァはマイクロニードルの先端からRF(高周波)をあてることができ、この熱エネルギーによってコラーゲンの生成が促されます。
このRF(高周波)機能により、肝斑もターゲットとした治療を行うことも可能です。
さらにドラッグデリバリー機能という薬剤を均一に注入する機能が備わっているのも、ポテンツァの大きな特徴となっています。
ポテンツァのメリット
ポテンツァには以下のようなメリットがあります。
- RF(高周波)機能があるため従来のものより効果が強力
- ダウンタイムが短い
- 1度の施術でも効果を実感しやすい
- 施術時の痛みが少ない
- 幅広い肌トラブルに対応可能
- 薬剤の注入によって効率的に治療できる
ポテンツァはRF(高周波)機能やドラッグデリバリー機能が搭載されており、1度の施術でも効果を実感しやすい点が大きなメリットです。
肌悩みに適した薬剤を注入したりRF(高周波)による熱エネルギーを与えたりすることによって、マイクロニードルで肌に穴を開けて再生を促すだけよりも、高い効果を実感できるでしょう。
施術時の痛みの少なさやダウンタイムの短さもメリットに挙げられるため、まだ一度も美容施術を受けたことがないという方でも挑戦しやすい施術といえます。
ポテンツァのデメリット
ポテンツァのデメリットは以下の通りです。
- 1回当たりの施術費用がやや高額
- 効果は永続的ではない
- 肌の状態によっては複数回の施術が必要
- 施術を受けられない場合がある
- 副作用のリスクがある
ポテンツァは効果が高い分、1回当たりの施術費用がやや高額なデメリットがあります。
また効果も永続的でなく、1回の施術で約3か月効果が持続します。
その後も効果を持続させたい場合、定期的に治療を受ける必要があるのです。
この点も含めて長期的に見るとほかの施術と比べて費用が高額になりがちなため、費用を抑えて美容施術を受けたいと考えている方にはデメリットが大きく感じる可能性があるでしょう。
ダーマペンの特徴とメリット・デメリット
ダーマペンは極細の針を肌の真皮層まで刺して、肌の自然治癒力によってさまざまな肌悩みを改善する治療方法です。
ここではダーマペンの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
ダーマペンの特徴
ダーマペンは髪の毛よりも細い極細針を肌に刺し、肌の自然治癒力によってコラーゲンを生成して肌のターンオーバーを促す治療方法です。
コラーゲンやエラスチンが生成されることによって肌のハリや弾力が高められ、ニキビ跡や毛穴開きといった肌悩みを改善します。
現在クリニックでのダーマペン治療はダーマペン4が主流となってきており、この機種は針の深度を0.2~3.0mmまで調整可能で、有効成分を浸透させやすい点が大きな特徴です。
ダーマペンのメリット
ダーマペンには以下のようなメリットがあります。
- 肌の状態に合わせて針の深さを調整可能
- 傷跡が残りにくい
- ダウンタイムが比較的短い
- 肌悩みに合った薬剤を使用可能
ダーマペンは肌に針を刺した後に直接薬剤を塗布することで、通常よりも有効成分を肌の奥深くまで浸透させやすいメリットがあります。
高濃度ビタミンやプラセンタ、成長因子といった薬剤を肌悩みに合わせて使用可能で、これによって肌トラブルの改善効果をより高められます。
また傷跡が残りにくくダウンタイムも比較的短めのため、美容施術を受けたことのない方でも挑戦しやすいでしょう。
ダーマペンのデメリット
ダーマペンのデメリットは以下の通りです。
- 複数回施術を受ける必要がある
- 金属アレルギーの人は施術が受けられない
- 色素沈着や肝斑が悪化する恐れがある
- 副作用のリスクがある
ダーマペンは一度の施術では効果を感じにくいことがあり、複数回の施術が推奨されます。
肌の状態や目的によっては治療が長期間に及ぶこともあるため、受診しやすく通いやすいクリニックを選ぶ必要があるでしょう。
またダーマペンも出血や内出血などの副作用のリスクがあるため、その点を理解したうえで施術を受ける必要があります。
金属アレルギーの人や色素沈着・肝斑がある人についてはそもそも施術が受けられない可能性もあるため、心配な場合は医師に相談してみましょう。
ポテンツァとダーマペンの違いを比較
ここではポテンツァとダーマペンの違いについて、7つの項目で比較していきます。
どちらの施術を受けるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
治療方法
ポテンツァとダーマペンはどちらも、極細針を肌に刺し、自然治癒力によってターンオーバーを促して肌悩みを改善へと導く治療方法です。
大きな違いは、ポテンツァに備わっているRF(高周波)照射機能とドラッグデリバリーシステムです。
ポテンツァは肌に刺した針先からRFを照射することで、皮下組織に熱エネルギーを与え、コラーゲンやエラスチンの生成をより効率的に促すことが可能となっています。
さらにドラッグデリバリーシステムという薬剤を均一に注入する機能によって、肌の奥深くまで有効成分を浸透させられます。
このことからポテンツァの方が機能が豊富で、より効率的な治療を行えるでしょう。
治療効果
ポテンツァとダーマペンはどちらもターンオーバーを促すことによって肌悩みを改善する治療方法ですが、効果が期待できる肌トラブルに少し違いがあります。
ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|
・ニキビ
・小じわ ・クレーター ・傷跡 ・赤ら顔 ・毛穴開き ・肝斑 ・たるみ ・トーンアップ |
・ニキビ
・小じわ ・クレーター ・毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん) ・肌のハリ ・くすみ |
上記を参考に、自分の肌悩みに合わせて選ぶとよいでしょう。
治療回数・頻度
ポテンツァとダーマペンは治療回数や頻度にも違いがあります。
ポテンツァ | ダーマペン | |
---|---|---|
施術回数(ニキビ跡の場合) | 3~5回 | 3~6回 |
施術頻度 | 1ヶ月に1回 | 1ヶ月に1回 |
ポテンツァの方がダーマペンよりも少ない回数で効果が出やすく、その分クリニックに足を運ぶ回数も少なく済みます。
なるべく少ない回数で効果を実感したい場合には、ポテンツァの方がおすすめです。
痛み
ポテンツァとダーマペンはどちらも肌に針を刺す治療ですが、痛みが少ないのはポテンツァの方です。
なぜならポテンツァはダーマペンに比べてやや浅めの針で効果が得られ、また高周波による止血が可能な特徴があるため、ダーマペンに比べて痛みを感じにくくなります。
ダーマペンは痛みを感じやすいですが、クリニックによっては麻酔が使用できる場合もあります。
「ダーマペンが気になっているけど痛みが心配」という場合は、麻酔が使用可能かクリニックに確認してみるとよいでしょう。
ダウンタイム
ポテンツァとダーマペンのダウンタイムには以下のような違いがあります。
ポテンツァ | ダーマペン | |
---|---|---|
ダウンタイム期間 | 数日 | 約1週間 |
ダウンタイム中の症状 | ・腫れ
・内出血 ・赤み ・乾燥 |
・腫れ
・内出血 ・赤み ・乾燥 |
どちらも症状自体はそこまで変わりませんが、ポテンツァには止血作用があるため、ダウンタイム期間はポテンツァの方が短くなりやすい傾向にあります。
またダーマペンは肌悩みに合わせて針の深度を変更できますが、深度が深くなるほどダウンタイムが長くなりやすい点に注意が必要です。
副作用
ポテンツァとダーマペンには以下のような副作用が現れるリスクがあります。
ポテンツァ | ダーマペン |
---|---|
・赤み
・腫れ ・内出血 ・ヒリヒリ感 |
・赤み
・腫れ ・内出血 ・ヒリヒリ感 ・皮むけ |
このようなリスクは施術前に医師から説明があるため、きちんと聞いて理解したうえで施術を受けるようにしましょう。
費用
ポテンツァとダーマペンでは、ポテンツァの方が費用が高額になりやすい傾向にあります。
石神井公園駅前皮膚科のポテンツァとダーマペンの費用は以下の通りです。
ポテンツァ(赤ら顔、ニキビ跡、毛穴の治療) | ダーマペン(ニキビ跡、毛穴、傷の治療) |
---|---|
全顔:55,000円
両頬のみ:44,000円 |
全顔:33,000円
両頬:16,500円 あご:11,000円 両頬+あご:22,000円 鼻:11,000円 2×2cm:6,600円 |
同じ治療目的であればダーマペンの方が費用が安くなります。
ただし注意しなければいけないポイントとして、治療回数によって治療全体にかかる費用が変動するという点が挙げられるでしょう。
ポテンツァはダーマペンよりも少ない回数で効果を実感しやすいため、症状によってはダーマペンよりも総額費用が安く抑えられる可能性もあります。
費用で比較する場合は、治療回数も含めて検討してみましょう。
ポテンツァとダーマペンどちらを選ぶべき?
ポテンツァとダーマペンどちらを選ぶべきなのか、悩んでいる方も多いでしょう。
ここではポテンツァがおすすめな人とダーマペンがおすすめな人について、それぞれ解説します。
ポテンツァがおすすめな人
ポテンツァがおすすめなのは以下に当てはまる人です。
- 少ない施術回数で効果を実感したい
- ダウンタイムがなるべく短い施術を受けたい
- 肝斑や赤ら顔を治したい
- 引き締め効果を得たい
ポテンツァはダーマペンよりも機能が豊富でより高い効果が期待できるため、少し費用が高額になってでも少ない施術回数で効果を実感したい人におすすめです。
また肝斑や赤ら顔の改善はダーマペンではできないことなので、そうしたお悩みを持つ方にも適しています。
ダーマペンがおすすめな人
ダーマペンがおすすめな人の特徴は以下の通りです。
- 費用をなるべく抑えたい
- 細かい部位の治療を受けたい
- ダウンタイム期間(1週間程度)を確保できる
ダーマペンはポテンツァよりも費用が安いため、なるべく費用を抑えて肌悩みを改善したい人におすすめの治療です。
またダーマペンは機械の先端部分が小さく、細かな部分の施術も行いやすいメリットがあります。
目元の小じわや小鼻の毛穴など細かな部分の治療を受けたい人にも適しているでしょう。
ポテンツァとダーマペンの違いについてのよくある質問
ポテンツァとダーマペンの違いに関するよくある質問をまとめました。
- 毛穴に効果的なのはどっち?
- ニキビ跡に効果的なのはどっち?
- アフターケア方法に違いはある?
- ポテンツァとダーマペンは同時に併用可能?
ここでは上記4つの質問についてそれぞれ解説します。
毛穴に効果的なのはどっち?
毛穴の悩みにはポテンツァとダーマペンどちらも効果が期待できます。
ただしポテンツァにはRF(高周波)を照射する機能があるため、ダーマペンよりも高い効果が期待できます。
加齢やたるみによる毛穴開きにお悩みの場合は、ポテンツァを検討してみるとよいでしょう。
ニキビ跡に効果的なのはどっち?
ニキビ跡についても、ポテンツァとダーマペンどちらも効果が期待できます。
ダーマペンで効果が得られなかったニキビ跡でも、ポテンツァなら改善できる可能性があります。
またニキビ跡の治療については、重症度によってかかる施術回数が異なる点に注意が必要です。
深いクレーター状のニキビ跡の場合、比較的少ない施術回数で済むポテンツァでも、多くの回数が必要となる場合があります。
アフターケア方法に違いはある?
ポテンツァとダーマペンのアフターケア方法については大きな違いはありません。
共通するアフターケア方法としては以下が挙げられます。
- 施術後12時間は化粧水使用不可
- 施術後24時間までメイク用品使用不可
- 体を温める行動(半身浴・有酸素運動・過度の飲酒など)を控える
アフターケア方法については医師や看護師から説明があるため、その説明に従って過ごすようにしましょう。
ポテンツァとダーマペンは同時に併用可能?
ポテンツァとダーマペンを同時に併用することはできません。
どちらの施術も受けたいという場合には、時期をずらす必要があります。
例えばダーマペンによる施術を受けた1か月後にポテンツァの施術を受けるという方法であれば、どちらの施術も受けられます。
まとめ
ポテンツァとダーマペンはどちらも肌に針を刺して、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することでターンオーバーを改善する治療方法です。
どちらも共通して幅広い肌悩みに対応できますが、ポテンツァの方が高い治療効果が期待できます。
一方でダーマペンは1回当たりの施術費用が安いメリットがあるため、費用を抑えて肌悩みを改善したい場合におすすめです。
どちらを選ぶかは、改善したい肌悩みや予算、ダウンタイムなどを考慮して検討してみるとよいでしょう。
石神井公園駅前皮膚科では、ポテンツァとダーマペンどちらの治療にも対応しています。
患者さんの立場に立って治療方法を提案しているため、どちらを選ぶべきか悩んでいる方はぜひ当院まで気軽にご相談ください。