ホクロ
- 2019年2月20日
- 皮膚外科
ホクロは単純黒子、母斑細胞母斑があります。
母斑細胞母斑は良性腫瘍の一つですので、加齢とともにゆっくりですが大きくなることがあります。
ホクロと思っても悪性黒色腫や基底細胞癌のこともありますから、専門医の診断を受けてから摘出することが必要です。
ホクロの除去には
1 手術でくりぬいてとってしまう方法
2 炭酸ガスレーザーでホクロの細胞がある部分を焼いてしまう方法
3 Qスイッチレーザーで色を持つ細胞を壊す方法
があります。
1 手術
手術は確実に取ることができます。くりぬいてとった後は目立たないように特殊な縫い方で縫い縮めます。ホクロが小さい場合は縫わずに特殊なテープで保護して皮膚が再生するのを待つ方法もあります。
顔の手術や痛みに弱い方には髪の毛より細い30G以上の極細の針で麻酔を行なっています。
2 炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーで焼灼する際は皮膚が再生するまで約2週間特殊なテープで保護していただきます。
お化粧は可能です。皮膚が再生した後も数ヶ月赤みが残ります。お化粧でカバーすることが可能です。
3 Qスイッチレーザー
Qスイッチレーザーでは皮膚深部の母斑細胞に到達しないことが多く、1度では取りきれない可能性があります。平坦で浅いホクロは6ヶ月後にもう一度施術していただくことでほとんどの症例で綺麗になります。
またかさぶたが取れるまでテープでの保護が必要になります。
ホクロの大きさや種類、場所によって敵する治療法がございますのでご相談ください、
当院では目立たないテープを使用したりお化粧の工夫など女性医師ならではのアドバイスを行なっております。是非ご相談ください。
- ほくろにより何らかの機能的問題がある場合に保険適応となります。
例えば
・顔を洗うときに引っかかる。
・ひげを剃るときに引っかかって、出血することがある。
・洋服を着脱するときに引っかかる。
・眼瞼にあり、視野の邪魔になる。
・悪性腫瘍の可能性を否定できない。
等の場合です。 - 完全な美容目的の場合は保険がきかず、自己負担になりますのでご注意ください。
皮膚外科診療内容