当院の皮膚の手術
- 2023年3月12日
- 皮膚外科
皮膚の手術
当院ではホクロ(母斑細胞母斑)や脂漏生角化症、粉瘤や脂肪腫などの皮膚腫瘍、基底細胞癌、日光角化症などの皮膚悪性腫瘍など、局所麻酔でできる範囲の手術を行っています。
また、在籍する形成外科専門医が眼瞼下垂や瘢痕の手術などを行います。
全身麻酔が必要となる筋肉内に及ぶ腫瘍や大きな腫瘍は連携している大学病院、ご希望の専門病院医ご紹介いたしますのご相談ください。
皮膚の手術は、メスや電気メス、炭酸ガスレーザーなどを使用して行います。
それぞれどの道具を使うのか(メスなのかレーザーなのか)は場所や大きさによって一番傷跡が綺麗になるように考えて選択します。
例えばホクロを取る場合、顔の小さなホクロであれば、炭酸ガスレーザーで母斑細胞という黒い色を作り出す細胞を焼き、皮膚が自然にもう一度作られるのを待ちます。けれども、5ミリを超える大きなホクロやの場合はメスで切って縫った方が傷跡が早く目立たなくなるし、傷跡も残りにくい場合もあります。
傷跡は、患者様の体質のほか体の部位によって治り方が異なります。
デコルテや肩などはケロイドや肥厚性瘢痕が出来やすい部位です。傷跡が残りにくい切り方、縫い方など最適な方法を選んで施術しますが、完全に傷跡が消えるとは限りません。傷跡が赤く盛り上がったり膨らんでします場合にはケナコルトという薬を注射したりシール状の薬を貼ったりすることでかなり軽快が期待できます。
繰り返しになりますが、手術は人工的に傷痕を作り出す施術ですので、傷跡が全くできない方法はありません。傷跡が全なるまでには数ヶ月から数年の時間が必要ですし、完全に傷跡がなくなるというお約束はできません。傷跡がどの程度残るかは患者様の体質、部位によるところも大きいです。
それでも、最適な切除方法を選び、できるだけ細い糸を使ったり中縫い(皮膚の内側で縫う)をしっかりして傷跡ができるだけきれいになる最善の方法検討して行います。
例えば当院では顔の傷には6−0から7−0の非常に細い糸を使用します。 6−0の糸とは直径0.07〜0.09㎜、7−0の糸は0.05〜0.06㎜です。日本人女性の髪の毛の平均は直径0.08㎜ですので髪の毛より細いくらいの糸になります。
手術後はしっかり傷の部分を洗ってください。血の塊がついたままになったり、細菌が感染すると傷跡は綺麗に治りにくくなります。
不安な点がございましたら、施術前にご相談ください。
皮膚外科診療内容