薄毛、抜け毛、男性型脱毛(AGA)、女性の壮年期脱毛
- 2019年2月12日
- 美容皮膚科
薄毛、抜け毛、男性型脱毛(AGA)、女性の壮年期脱毛
病的脱毛(薄毛、抜け毛)
円形脱毛症のほか、自己免疫異常である膠原病(特にSLE,エリテマトーデスやシェーグレン)でも脱毛をきたすことがります。この場合、びまん性(まばらな)脱毛になります。
栄養障害や感染症、薬剤の影響による脱毛もあります。
また甲状腺の機能異常がある方で円形脱毛症をきたす場合があると言われています。脱毛症の方は血液中の亜鉛の濃度が低い場合もありますので、一度、採血をお勧めします。
男性型脱毛(AGA)
男性型脱毛は遺伝的な背景もありますが、日本人の3人に一人がなると言われています。男性ホルモンの影響により頭髪の成長のサイクルが乱れ、成長がおさえられ、軟毛化し、やがて抜けてしまいます。
治療には男性ホルモンの働きを抑える飲み薬(プロペシア、ザガーロなど)や血管拡張剤であるミノキシジルの塗り薬があり、一定の効果が証明されています。
残念ながらすべての方に効果があるわけではありません。
最近は成長因子の注射やミノキシジルの飲み薬を飲ませるクリニックもありますが、きちんとしたエビデンス(有効性の証明)がないものや痛みや副作用の強い場合、非常に高額であることもあります。
AGAは自費診療になりますから比較的高額にはなりますが、少なくとも安全性が高く、有効性が強く期待できる治療をすべきと考えます。
当院では内服薬、塗り薬の他に、マイクロポレーションやメソテラピーを行なっております。マイクロポレーションは痛みもなく、ただ塗るだけでは届かない毛根の毛母細胞まで薬剤をしっかり届けることができます。メソテラピーはよりしっかりとした効果を希望される方にお勧めです。ご相談をいただき、よくご理解いただいた上での治療をお勧めします。
女性の薄毛
女性の薄毛の中で、上記に示したような病気によるもの以外では、産後の薄毛、更年期以降の薄毛があります。
産後の薄毛はホルモンバランスの変化からくるものです。更年期以降の女性に見られる薄毛は遺伝的な背景があるものが多いですが、女性ホルモンの減少によるものです。
女性でも実は男性ホルモンが作られています。更年期になって女性ホルモンが減少すると相対的に男性ホルモンの働きが目立ち、男性と同じように脱毛を起こすと考えられています。
治療
上記に示したような病気が隠れていないか、まずは血液検査を行います。病気がなければ塗り薬や薬剤のマイクロポレーション(電気的導入)、メソテラピー(局所注入療法)などを行います。
薬は男性型脱毛と同じようにホルモンの働きをブロックするものや、毛根の血流を増やし発毛を促す薬剤を使います。
一部の発毛専門クリニックでは未認可の内服薬を使用していますが、全身の多毛をきたして他の部位の脱毛をせざるを得なかったり、血圧や心臓の働きに影響を及ぼし、ふらつき、めまい、不整脈を起こしたり心筋の異常をきたす可能性もあります。
当院では危険な内服の代わりに、皮膚の毛根に直接、しっかり効くように、ただ塗るだけではなく、マイクロポレーションやメソテラピーによる導入を行なっています。
薄毛は女性にとっても深刻な悩みですね。是非一度ご相談ください。
美容皮膚科診療内容