石神井公園駅前皮膚科の院長河野美乃里です。 私が皮膚科を志したきっかけは、学生時代に実習で皮膚科の病棟を回った際、皮膚病の入院患者さんが「白血病になりたかった。そしたらみんなが心配してくれるのに、私はこんなに辛いのにみんなに気持ち悪がられるだけ。」と話すのを聞いたことでした。 嫌が応にも他人に見えてしまう皮膚病は、内科や外科の病気の苦しみとは別の辛さがあります。そのような患者さんの苦しみをなくす手助けができればと思い、皮膚科を選びました。
皮膚疾患の中には内科の病気や癌の一症状として現れるものもあり、湿疹のつもりで受診してこれらの病気が発見されることもあります。血液検査の数値やレントゲンなどのデータではなく、皮膚症状の分布や形状を見て触って診断する皮膚科は幅広い知識と経験が必要です。しかし、残念なことに皮膚科をきちんと勉強せずに、他科の片手間に皮膚科を標榜したり、皮膚科として開業されていることも多く、結果として間違った診断や不適切な治療で困っている患者さんがたくさんいます。特に、最近は美容治療においてこの傾向が顕著で、必要以上に高額な治療を勧められたり、未熟な技術や誤った治療による健康被害の報告も相次いでいます。 私は皮膚科専門医として大学や総合病院で20年以上の経験を積み、アメリカの皮膚科の現場も見て参りました。また子育てを通して、幼児に薬を飲ませる難しさ、忙しいお母さんにとって薬を塗るひと手間がいかに大変なことかも実感しました。高齢の両親の介護も経験しました。美容医療についても数多くの権威あるトレーニングを受け、経験を積んで参りました。これらの経験をもとに、患者さんの立場に立って身近で、正しい治療を継続的に行いたいと思い開業することにしました。一人でも多くの患者さんの笑顔が見られるよう、地域の医療に貢献したいと思っております。