帯状疱疹
- 2023年10月3日
- 一般皮膚科
帯状疱疹
帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体内の神経節に潜伏し、加齢やストレス、体調不良などで免疫力が落ちた時にウイルスが再活性化して帯状疱疹が発症します。
<症状>
片側の一定の神経支配領域に痛みを伴った赤みや水疱が生じます。発疹が現れる数日〜1週間前から皮膚の違和感や痛みを感じることがあり、神経痛と勘違いして整形外科を受診したり、顔や頭部では眼痛や頭痛として現れ、眼科や内科を受診されることがあります。
急性期の痛みは1ヶ月ほどで引きますが、皮膚症状が治った後も神経が傷ついた後遺症として長い間痛みが残ってしまう(帯状疱疹後神経痛)ことがあります。
<治療>
抗ウイルス剤の内服が基本になります。痛みに対しては鎮痛薬の内服を行います。
帯状疱疹後神経痛の発症頻度を減らすためにも、早く皮膚科を受診して早期に直すことが大切です。
<生活上の注意>
帯状疱疹は疲労やストレス、体調不良などで免疫力が低下した時に発症します。十分な睡眠と栄養を取り、精神的・肉体的には安静を心掛けましょう。
患部を冷やさないようにしましょう。冷えると痛みがひどくなりますので、できるだけ温めて結構を良くしましょう。
小さな子供との接触は控えましょう。水ぼうそうにかかったことのない子供が水疱に触ると水ぼうそうとして感染することがあります。
<予防法>
帯状疱疹の発症を予防するワクチンがあります。水ぼうそうにかかったことがある人はすでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い免疫を強化することで帯状疱疹の発症を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽く済むという報告があります。
ワクチンには以下の2種類があります。
|
シングリックス |
ビケン |
ワクチンの種類 |
不活化ワクチン (サブユニットワクチン) |
弱毒生ワクチン |
発症予防効果 |
約9割 |
約5割 |
帯状疱疹後神経痛に対する効果 |
8〜9割軽減 |
6割軽減 |
効果の持続期間 |
9年以上 |
約5年 |
接種対象となる方 |
50歳以上の成人 18歳以上の帯状疱疹発症リスクの高い方 |
50歳以上の成人 |
接種方法 |
筋肉注射 |
皮下注射 |
接種回数 |
2回 (2回目は2〜6ヶ月あけて接種) |
1回 |
価格 |
1回22,000円、2回で44,000円 |
8,000円 |
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