ポテンツァの効果は？メリットや起こり得る副作用を紹介

ポテンツァの仕組み

ポテンツァの特徴として、ドラッグデリバリーシステムとRF照射が挙げられます。

ドラッグデリバリーシステムは、皮膚に刺した針が抜ける瞬間に穴の奥深くまで薬剤を送る構造です。この仕組みにより、薬剤を均一に、奥深くまで浸透させる効果を発揮します。

RF照射は、針の先端からラジオ波を照射し、内側から肌を引き締め、熱エネルギーによってコラーゲン生成を促進する仕組みです。

これによってハリ・ツヤ肌が生まれます。出血を控えめにする効果もあるため、治療後のダウンタイムが短時間で済むというメリットもポテンツァならではの特徴です。

治療回数の目安　

ポテンツァの治療回数は一般的に短い傾向にありますが、肌トラブルの内容や症状の程度、年齢、肌質などによって異なります。

4～6週間の間隔で、3～4回の施術が目安だと考えておけばよいでしょう。

喫煙や食生活、ライフサイクルの乱れなどが結果に影響を与えることもあるため、施術期間中はライフスタイルを見直すのもおすすめです。

効果の持続期間　

効果の持続期間は、1回につき約1～3ヶ月が平均的です。適切な間隔を空けて3回施術を受ければ、約1年の持続効果が期待できるでしょう。

ただし、持続期間は個人差や症状による違いがあります。

例えば美肌ケアやリフトアップなら約1～3ヶ月が目安とされていますが、ニキビトラブルへの施術は肌のターンオーバーに合わせた施術が行われるため、約1ヶ月が目安になります。

ニキビ・ニキビ跡の改善

高周波でニキビの皮脂腺にアプローチし、効果的に破壊します。

ニキビがすぐに再発する、頻繁にできてしまう…という悩みを持つ人には特におすすめです。いわば根本治療といえるでしょう。

また、ポテンツァの針と高周波は脂肪の活性化を促す働きがあります。

コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成が活発になり、ニキビ跡（凹み、クレーターなど）の改善が実感できるでしょう。

シワ・たるみの改善

ポテンツァによって真皮層の線維芽細胞を活性化し、肌のターンオーバーの正常化が促進されます。

結果としてコラーゲンやエラスチンなどの美容成分が増加されて肌にハリが生まれ、シワやたるみが目立ちにくくなります。

クリニックによってはポテンツァとの同時施術を受け付けていることもあるため、希望する人は事前に相談してみるのもおすすめです。

毛穴の開きを改善

ポテンツァはコラーゲン生成を刺激し、毛穴を引き締めます。

少ない施術回数でも効果が感じられ、毛穴の悩みを改善する効果が期待できます。毛穴だけでなく肌全体を引き締め、肌のハリを実感する人も少なくありません。

同時に、皮脂の分泌をおさえて毛穴の黒ずみを軽減する効果もあります。人によっては皮脂腺を完全に抑えきれない可能性もありますが、その際は複数回の施術がおすすめです。

赤ら顔・紅潮の改善

赤ら顔の原因はさまざまですが、皮膚が赤く見える場合は毛細血管拡張症が考えられます。血流が低下し、毛細血管が拡張してしまっている状態のことです。

ポテンツァは真皮層の毛細血管に熱を与え、新しい血管の形成を抑制することによって赤ら顔を改善します。

さらに、毛穴内の皮脂分泌を減少させて、炎症の原因となる要因を軽減する効果も期待できます。これにより、顔の紅潮や赤ら顔の再発を防ぎながら、効果的な治療が可能です。

肌質の改善

ニキビ、シワ、たるみ、毛穴の開きなど、肌トラブルはさまざまですが、その中には根本的な肌質改善で防げるトラブルもあります。

前述の通り、ポテンツァは真皮層に熱を与え、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分の増産を促進させる施術です。

美容成分の増産はターンオーバーの正常化をはじめとした肌質改善効果に欠かせません。ポテンツァの施術により、根本的な肌質改善を目指すことも可能になります。

シミ・肝斑の改善

シミや肝斑は紫外線やホルモンバランスの不調などが原因とされ、多様な治療法が存在します。

一般的にはメラニンの破壊を目指す治療法が多いですが、白抜けや色素沈着などの副作用が懸念されることも確かです。

一方、ポテンツァはその心配が少ない治療法として注目されています。

従来のアプローチとは異なり、メラノサイトを破壊するのではなく、肝斑の原因であるメラニンの生産を抑えることに焦点を当てているためです。

肌の白抜けや色素沈着を抑え、トーンを均一化したり、再発の可能性を軽減させたりといった効果が期待できます。

ダウンタイムが短い

ポテンツァの高周波の熱は、施術中の出血を少なくする効果があります。そのため、従来の施術よりもダウンタイムが短くなることが大きなメリットのひとつです。

症状としては1～2日の間にほてり、痛み、赤みなど、5日ほど小さなかさぶたが生じますが、時間が経過すれば解決します。

針穴に内出血があったとしても、約1～2週間できれいになるでしょう。症状が目立ち、気になるのであれば、翌日からファンデーションやコンシーラーでカバーできます。

1回の施術でも効果を実感しやすい

ポテンツァは、「針による刺激」「高周波の照射」「薬剤の均一な浸透」の3つを同時に行えます。複数の施術を複数回に分けて行う治療法よりも効率がよいといえるでしょう。

1度の施術で高い効果を実感できる上に、忙しい人でもクリニックに行く時間を捻出しやすくなり、タイムパフォーマンスの悩みの解決にもつながります。

複数回通うとしても計画を立てやすくなるため、効率的に美肌を実現しやすくなるでしょう。

施術時の痛みが少ない

ポテンツァは痛みが少ない施術ですが、まったく無痛であるというわけではありません。

ポテンツァの施術では、マイクロニードルや高周波の熱による皮膚への刺激で少々の痛みが生まれます。

クリニックではそのような痛み対策として麻酔クリームを使用し、痛みをコントロールしています。

多くの場合は麻酔クリームで対策できますが、痛みの感じ方には個人差があることも確かです。

痛みが苦手な人は事前にドクターと相談し、できる限りの対策をお願いしてみてはいかがでしょうか。

幅広い肌トラブルに対応できる

幅広い肌の悩みに対応できることがポテンツァの大きなメリットです。

シミ、シワ、たるみ、赤ら顔、ニキビなど、肌の悩みはとても数が多いもの。それぞれに有効な治療法があるとはいえ、複数の悩みにひとつひとつ違う治療法でアプローチするのはとても大変です。

その点、ポテンツァは多くの肌トラブルに対応できる方法です。場合によっては複数の悩みを同時に解決することも不可能ではありません。

薬剤注入でより効率的に治療ができる

ポテンツァは真皮層までしっかりと薬剤を注入できるドラッグデリバリーシステムを備えています。

挿入したニードルの位置へ従来の治療法よりも的確に薬剤を注入できるため、より深い効果が実感できるでしょう。

症状や目的によって注入される薬剤が使い分けられる点にも注目です。

ドラッグデリバリーシステムの優れた機能に加え、症状に応じた適切な薬剤の注入によって高い効果が生まれ、理想の肌へ効率的に近づけるようになります。

赤み

施術後、施術部位に赤みが出ることがあります。一般的には重篤な症状ではなく、1～2日、長くても約1週間で軽快するものです。

腫れ

腫れが生じることがあります。こちらも赤み同様、長く続くものではありません。数日ほど経過すれば自然に軽快していきます。

内出血

ニードルを刺した部位で内出血が起こる可能性があります。通常は約1～2週間で色が薄くなり、やがて消える症状です。

ヒリヒリ感・熱感

日焼けをした時のようなヒリヒリとした感覚や、熱をおびた感覚が生まれることもありますが、多くは約1週間で軽快します。

かさぶた・ざらつき

施術から約1～3日経過すると、かさぶたやざらつきが生じる可能性があります。約1週間で軽快するため、過剰に触ったり剥がしたりしないように注意しましょう。

炎症後色素沈着

ごくまれに施術部位に色が出て、色素沈着が起こる可能性があります。

健康を害するものではありませんが、気づいたらすぐにドクターへ相談してください。適切な処置をすれば約3～6カ月で軽快へ向かいます。

効果は永続的じゃない

ポテンツァの効果は永久に続くものではありません。症状や目的にもよりますが、目安としては1回の施術で約3ヶ月、3回の施術で約1年だと考えておきましょう。

また、定期的な施術でさらに効果を実感しやすくなるのもポテンツァの特徴です。ライフスタイルや理想に合わせながらの継続も美肌維持におすすめです。

複数回の施術が必要な場合がある

1回でも効果を感じる人がいる一方、施術部位や肌の状態によっては複数回の施術が必要になることもあります。

そのほか、年齢、皮膚の厚さ、生活習慣（喫煙、日焼け、睡眠時間など）も関係することがあるため、気になることがあれば事前に詳しく説明を受けてください。

施術を受けられない場合がある

ポテンツァは、個人の状態によっては施術が受けられないこともあります。施術を受けられない可能性があるのは以下の特徴がある人です。

• 皮膚が弱い（ケロイド体質、アトピーなど）
• 妊娠中、または授乳中
• 施術を希望する部位にプロテーゼや金属糸が入っている
• 悪性腫瘍（皮膚）、糖尿病、自己免疫疾患がある

このような状態に心当たりがある人は、必ず担当のドクターに相談してください。